[アムステルダム 2025年7月29日] 世界中で人工知能（AI）がさまざまな業界を革新している中、DataSnipperとMicrosoftは新たな協業を発表しました。この提携により、監査分野にAIエージェントを導入し、働き方を根本的に変革することを目指します。

Microsoft Azureを基盤にした新しいAIエージェントは、監査業務のワークフローに組み込まれることで、生産性を高め、反復する単純作業を排除し、レビュー業務をスピードアップさせます。AIエージェントは、監査および会計・財務業務のニーズに合わせて設計され、ツールとしてではなくまるでチームメイトのように機能します。

DataSnipperは、業界を革新するインテリジェント・オートメーションツールを提供することにより、監査・会計・財務分野における生産性を飛躍的に向上させてきました。従来は数時間を要し、何度も確認やフォローアップを必要としていた業務も、DataSnipperのDocuMineなどのAIを活用した製品を使うことで、わずか1回のAIへの質問で作業が完了できます。その結果、多くのチームがより付加価値の高い業務に集中できるようになっています。

「監査・会計・財務分野におけるAIエージェントの可能性は計り知れません。Microsoftとの協業により実現する未来に大きく期待しています」と、当社CEOのVidya Petersはコメントしています。「これは、業界におけるAIエージェントの未来に向けた大きな前進であり、さまざまな規制の下で働くチームの考え方や働き方を一段と進化させるものです」。

監査・会計・財務に対応する、Excelにおける初のAIエージェント

AIエージェントは、DataSnipperの機能を横断的にサポートするため、ユーザーはさまざまなワークフローを通してAIに質問できるようになります。例えば、次のようなやり取りが可能です。

• 「SOC2のユーザーアクセスコントロールを検証するために収集すべきエビデンスは何ですか？」

• 「SOC2コントロールに関する適切なエビデンスを抽出し、サンプルリストと突合してください。」

• 「特に注意が必要な、高いリスクのあるドキュメントはありますか？」

「AIエージェントが業務を実行する仕組みが進化する中で、ソフトウェア開発もそれに合わせて進化しなければなりません」と、当社のプロダクト＆エンジニアリング部門長、Thilo Richterはコメントしています。「Azure上で稼働するDataSnipperエージェントは、監査人と協働し、重要な監査タスクの自動化を支援していきます」。

AI製品に対する高い需要

このAIエージェントへの注力は、AIを活用したワークフローへの顧客需要が急増する状況の中で打ち出された取り組みです。DataSnipperの新規顧客の58%が、AI製品を含むパッケージを選択しており、これは高いAIへの需要を示すと同時に、エージェント機能へのさらなる投資を後押しする基盤となっています。監査および会計・財務担当者は、業務のスピード向上だけでなく、既存ワークフローへのスムーズな統合が可能で、コンプライアンスを維持しながら生産性を向上させることができるツールを求めています。

「今回の発表は、複雑かつ高い信頼性が求められる環境に特化した、生産性の向上を実現するAIソリューションを提供するというMicrosoftのコミットメントを反映しています」と、Microsoftのヨーロッパ・中東・アフリカのスタートアップ向けクラウド＆AIディレクター、Adir Ron 氏は述べています。「DataSnipperとの連携とMicrosoft Azureの強力なプラットフォームを活用し、監査業務の重要なプロセスを効率化し、企業のワークフローに違和感なく統合できるAIエージェントを提供していきます」。

広がり続けるAIの導入

最新のDataSnipperによる監査・会計・財務業界のAI使用状況についての調査結果、2025年版AIレポート（英語）は、業界でAIの導入が急速に進んでいることを示しています。信頼のできるAIを搭載したソリューションの必要性はこれまでになく明確です。調査結果よると、AIは単に普及が進んでいるだけでなく、業務そのものを根本から変えつつあります。

調査で実施したアンケートの78%の回答者がAIを信頼しており、これは2024年の74%から増加しています。また、66%が、少なくとも半数の同僚がAIツールを使用しており、その多くは上長の承認なしでも使用していると回答しています。AIの需要は明確です。86%は強力なAIツールを提供する企業に長く留まる意向があり、91%は今後2年間でAIの使用が大幅に増加すると予測しています。

DataSnipperについて

DataSnipperは、業務品質と効率を大幅に向上させるためのインテリジェント・ オートメーション・プラットフォームを提供し、監査および会計・財務業務におけるデータの取り扱いを革新しています。2017年の設立以来、世界175カ国以上で60万人以上が利用しており、監査法人のBig 4、Deloitte、Ernst & Young (EY)、KPMG、PricewaterhouseCoopers(PwC)も導入しています。オランダで最も急成長しているテック企業に２年連続で選ばれており、2024年には、Index Venturesが主導するシリーズBの資金調達ラウンドで1億ドルの調達を行い、企業評価額が10億ドルに達しました。

‍